Sikiとは
Sikiとは5ちゃんねる他、多数の掲示板に対応した汎用掲示板ビューアです。Windows、Mac、Linuxに対応するマルチプラットフォームで提供されています。
頻繁にアップデートが行われており、精力的に開発されているようです。
AppImage とは
SikiのデスクトップLinux版ではAppImageファイル形式で提供されています。
AppImageとは「*.AppImage」ファイル単体で実行できるポータブルアプリケーション形式となっています。
rpmやdpkgといったパッケージマネージャーでインストールする方式とは違いアップデートの管理はできませんが、ファイルを一つダウンロードして実行するだけなのてとても簡単にアプリを使用できます。
Sikiのインストール
私の使用しているKubuntu24.04でSikiを使用したいと思います。
前述の通りSikiのLinux版はAppImage形式で提供されています。
AppImage形式はファイルをダウンロードして実行するだけなので”インストール”というほどの作業は必要ありません。
AppImageのファイルについては乱雑にならないよう、homeディレクトリにAppImageを保存するためのディレクトリを作成し、配置しました。
/home
└hoge
└Appimage
└ Siki
├─ Siki-0.31.0.AppImage
└─ Siki-0.31.8.AppImage
上記例ではSikiのバージョンアップの度にダウンロードしたのでファイルが複数あります。
AppImageのファイルは実行権限を追加すると実行できます。
cd ~/Appimage/Siki
chmod u+x ./Siki-031.8.AppImage
ただしUbuntu24.04系ディストリビューションではSikiのAppImgaeはそのまま実行できませんでした。
公式サイトによると起動できない場合は”–no-sandbox”オプションを付加するように記載されています。
ターミナルで以下のようにコマンドを実行すると起動できました。
./Siki-031.8.AppImage --no-sandbox
デスクトップ設定
毎回ターミナルからコマンドを実行するのは面倒なのでデスクトップにショートカットアイコンを作成します。
私の使用しているKubuntu24.04の操作手順です。
アイコンの抽出
デスクトップに作成するショートカットを装飾するためのアイコンを用意します。
SikiのAppImageファイルを展開します
cd ~/Appimage/Siki
./Siki-0.31.8.AppImage --appimage-extract
このコマンドを実行すると”Siki-0.31.8.AppImage”と同じ場所に”squashfs-root”というディレクトリが作成されます。この中にアイコンのPNGファイルが含まれています。ほしいのはアイコンファイルだけなので”Siki-0.31.8.AppImage”と同じ場所にコピーしました。
cp ./squashfs-root/usr/share/icons/hicolor/1024x1024/apps/siki.png ./
展開した”squashfs-root”ディレクトリ及び中身はいらないので削除しておきました
rm -rf cp ~/Appimage/Siki/squashfs-root
デスクトップショートカットの作成
デスクトップ上で右クリック⇛新規作成⇛「アプリケーションへのリンク」を選択します。
「アプリケーション」タブのプロパティを設定します。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
名前: | Siki - 5ch Viewer |
Program: | /home/hoge/Appimage/Siki/Siki-0.31.8.AppImage |
Arguments: | –no-sandbox |
「一般」タブで”Select Icon”ボタンをクリックします。
「アイコンの選択」ウィンドウで「Browse」ボタンを押し、”siki.png”を選択します。
以上でデスクトップショートカットが作成できます。
デスクトップ設定改良(アップデート対応)
先に例示したデスクトップショートカットを作成する方法は弱点があります。 Sikiにはアップデート機能がありますが、「Siki-<バージョン>.AppImage」のようにダウンロードされたファイル名にバージョン番号が含まれているためショートカットの設定か又はファイル名を変更する必要があり少しめんどくさいです。 前述の通りSikiは頻繁にバージョンアップが行われているため手間はできるだけ省きたいです。 改善案として、Sikiが保存されているディレクトリを検索して最もバージョンの新しいファイルを実行するというシェルスクリプトを作成してみました。
Sikiと同じディレクトリに”LaunchSiki.sh”というファイルを作成します。
cd ~/Appimage/Siki
vim ./LaunchSiki.sh
シェルスクリプトは下記のようにしました。
#!/bin/bash # ディレクトリのパスを設定 APPARMOR_DIR=`pwd -P` # 最新バージョンのファイルを見つける LATEST_FILE=$(find "$APPARMOR_DIR" -type f -name "Siki-*.AppImage" | sort -V | tail -n 1) if [ -z "$LATEST_FILE" ]; then echo "Siki-*.AppImageファイルが見つかりません。" exit 1 fi # ファイルを実行 $LATEST_FILE --no-sandbox
作成したシェルスクリプトに実行権限を付与します。
chmod u+x ./LaunchSiki.sh
デスクトップショートカットのプロパティを以下のように変更しました。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
名前: | Siki - 5ch Viewer |
Program: | /home/hoge/Appimage/Siki/LaunchSiki.sh |
Arguments: | <空白> |
追記 ー 日本語入力対応
私は日本語入力に、「Fcitx5 + Mozc」 を使用していますが、Sikiの各テキストボックスに日本語を入力する際、入力中の文字が表示されない状態であることに気が付きました。 環境変数を設定すると不具合が解消できることがわかったので、Sikiを起動するためのシェルスクリプトを以下のように追記修正しました。#!/bin/bash # ディレクトリのパスを設定 APPARMOR_DIR=`pwd -P` # 最新バージョンのファイルを見つける LATEST_FILE=$(find "$APPARMOR_DIR" -type f -name "Siki-*.AppImage" | sort -V | tail -n 1) if [ -z "$LATEST_FILE" ]; then echo "Siki-*.AppImageファイルが見つかりません。" exit 1 fi # Fcitx5による日本語文字入力対策 export APPIMAGE_EXTRACT_AND_RUN=1 export GTK_IM_MODULE=fcitx export QT_IM_MODULE=fcitx export XMODIFIERS=@im=fcitx # ファイルを実行 $LATEST_FILE --no-sandbox
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