経緯
USB接続のサブモニターを所有していて、気軽に拡張モニタを利用しています。機種は以下のものです。
『AOC 15.6インチ USB接続 モニター ( 1366 x 768 / TN / 8ms )
E1659FWU-GP4R』
Windowsの場合はプラグアンドプレイで自動的にドライバがあたり、特に設定することなく使用することができます。
Linuxの場合は「DisplayLink」のドライバーをインストールすると使用できます。
DisplayLinkのLinux用ドライバはUbuntu用のリポジトリが用意されていて、Ubuntu環境では使用した経験があります。
現在私はDebian環境を試行しているのですがこの環境でもサブモニターが使用できないかググってみたところ、Debian環境にDisplayLinkドライバを展開するためのスクリプトをGithubで公開しているプロダクトを見つけました。
試してみたところ、Reademe.mdの通り操作しただけではうまく行かず、トラブルシューティングの項目を参照して設定することでようやくサブモニターを利用することができました。
私の環境での設定した内容を紹介します。
実施環境
- OS
- LMDE 6 Faye (base: Debian 12.1 bookworm)
- Desktop: Cinnamon v: 6.4.8
- AOC サブモニター型番
- AOC 15.6インチ USB接続 モニター E1659FWU-GP4R
- ID 17e9:ff0c DisplayLink E1659Fwu
インストール手順
インストール用スクリプトは下記で公開されています
git のインストール
インストールスクリプトを入手するためにgit を使用するのでインストールします
sudo apt install git
ホームディレクトリへ移動
ホームディレクトリで作業します
cd ~/
インストールスクリプトのダウンロード
github からスクリプトをダウンロードします
git clone https://github.com/AdnanHodzic/displaylink-debian.git
スクリプトの実行
ダウンローとしたsクリプトのディレクトリに移動し、スクリプトを実行します
cd displaylink-debian/
sudo ./displaylink-debian.sh
実行したスクリプトの操作
スクリプトを実行するとメニューが表示され実行したい操作を選択します。
最初のインストールを行うために[I]キーを押して操作を進めます。
このように必要なパッケージのインストール確認が複数回ありました。
ドライバインストール後の追加設定
これまでの手順でPCにドライバをインストールしても、接続したUSBサブモニターには何も表示されませんでした。
トラブルシューティングをいくつか試してみたところ、”20-displaylink.conf”を削除する方法で期待通りUSBサブモニターを使用できるようになりました。
参考情報
実際には所定の場所から”20-displaylink.conf”をホームディレクトリに移動の後PCを再起動して試してみました。
sudo mv /etc/X11/xorg.conf.d/20-displaylink.conf ~/
sudo reboot now
再起動完了後、USB接続したサブモニターが拡張デスクトップとして利用できることを確認できたため、退避していたファイル用済みと考えて削除しました。
sudo rm ~/20-displaylink.conf
確認していないので憶測ですが、LMDEのデスクトップ環境である”cinnamon”が動的にディスプレイを管理しているので”conf”ファイルは不要なのだと思われます。
なお、はじめにgithub
からダウンロードしたスクリプト類は、アンインストールやデバッグに使用できるため削除せずにそのまま保存していたほうがよいと思います。
最後に
余談ですが、当該モニタはUSB3.0タイプAで使用することになっていますがUSB2.0のマイクロUSBケーブルでも動作します。おそらくUSB3.0の仕様となっているのは電力供給の問題と推測しています。十分な電力を供給するUSB2.0ポートであれば動作すると思われます。
Thinkpad X220のPoweredUSB2.0ポートに接続して使用しています。
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